NISAと確定拠出年金の資産運用を比較対決

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資産運用するならNISAと確定拠出年金のどちらがおすすめかを比較対決。どちらも運用益が非課税となるので節税にもなるという人気の商品です。

老後のための資金作りにもぴったり。対象となる人や運用商品、途中解約の可否などいろいろ違う点もありますので、徹底比較してまとめています。メリットデメリットを考え、自分の目的に合った投資方法を選んでください。

概要対決

△DRAW NISA
NISAは小額投資非課税制度と言い、2014年1月に販売がスタートしました。2015年、2016年と毎年内容が変更されるなど、改正が行われながらも人気の投資商品です。

NISAは口座を作り、その口座で取引すれば株や投資信託などの運用益や配当金を一定額非課税にすることのできる制度です。この非課税枠も改正されつつあります。そして制度の継続期間は2014年から2023年までの10年間となります。

今後も内容が変わる可能性はありますが、国民にとって投資がしやすくなるように変えてくれていっている制度なので、優遇されている部分が多いのでおすすめです。

対象年齢は20歳以上となり、0~19歳の場合はジュニアNISAの対象となります。

△DRAW 確定拠出年金
確定拠出年金は掛けたお金が運用され、将来的に掛け金+運用収益を年金給付のように受けることができる制度です。401kとも言われます。

厚生年金のような企業年金と似た性質を持っていますが、大きく異なるのは個人的に掛け金の額を決めることが出来る点です。その理由は、中小零細企業や離職者、自営業の方には給付が難しくなってしまうなどの問題点があるため、個人でも掛けることができるようにと配慮された制度として作られたからです。

企業型と個人型の2種類があり、企業型は企業型年金規約の承認を受けた企業に勤めている方(国民年金第2号被保険者)、個人型は国民年金基金の対象の方など企業型に加入できない方が対象となります。

拠出限度額は企業型なら月額27,500円または55,000円、個人型なら23,000円または68,000円となります。ご自身がどれに当てはまるのかはきちんと確認して利用しましょう。

退職後から受け取ることができるものなので、運用することで将来的に多くの年金を受け取りたいという方向けの運用型積立制度となります。

メリット対決

×LOSE NISA
NISAの最大のメリットは税金面です。通常、株や投資をした場合、かけた金額よりも多くの金額を受け取った場合(運用益)には、20.315%の税金がかかります。

そのため、投資をするにもコストが掛かるのが問題点でした。そのコストを下げるために、非課税枠として年間120万円までは運用益や配当金を非課税にするようにした制度なのです。

「投資に成功しても儲けが出ない!」なんてことがないように配慮された制度のため、投資に対して明るくなれますね。

◯WIN 確定拠出年金
確定拠出年金のメリットは大きく分けて2つあります。将来の年金として備えることができる積立や保険として利用ができることです。

確定拠出年金は受け取り方が3つあり、60歳から受け取り可能の老齢給付金・高度障害時に受け取れる障害給付金・亡くなった時の死亡一時金です。そのため将来の積立にもなりますし、万が一の保障にもなります。

そして2つ目のメリットは節税ができることです。確定拠出年金はNISAと同じく運用益が非課税になることです。通常20.315%の税金がかかりますが、その部分は非課税で節税ができます。

さらに、確定拠出年金は年金受け取り時にも節税できます。老齢一時金として受け取れば退職所得として退職所得控除を受けることもできます。その上、掛金も全額所得控除されます。

以上のことから税金面のメリットもNISA以上となりますね。そのため、ここは確定拠出年金の勝利です!

デメリット対決

まずどちらにも言えるデメリットは運用が失敗すればもちろんマイナスになってしまうことです。そこは大前提としまして、そのほかのデメリットを見ていきましょう。

◯WIN NISA
NISAのデメリットはどれほど値下がりしていても5年でほかの口座に移さなければならないことです。実はNISAはこの「5年」という数字が大きなキーワードです。5年間は非課税ということですが、裏を返せば5年しか利用できない非課税枠。5年に大きな分岐点がやってくるのがNISAです。

例えば運用していた投資先が5年後に失敗してしまい値下がりしていた場合、値下がりした状態で普通口座に移さなければなりません。すると、その値下がりした状態が元の金額に戻ったとしても、その金額には税金がかかってしまいます。

そのため、下の金額に戻っただけなのに税金がかかることで損をしてしまいます。普通口座の場合は5年という分岐点はないので、掛かるはずではない税金がかかることがあるのです。

そのため、NISAを始めるのであれば5年という数字に気をつけなくてはなりません。しかし、それ以外にはあまりデメリットはありません。ここはNISAの勝利です!

×LOSE 確定拠出年金
デメリットは口座開設・維持費などに手数料がかかること、そして60歳までは原則引き出すことができないことの2点です。

まず口座開設の手数料においては、加入時や移管時(転職などによるもの)に一時金が2,777円、そして口座の維持費に年間2,004円、給付は432円、還付の手数料2,109円、さらに投資信託利用の場合は資産残高に対して0.2~2%の信託報酬と、かなりの手数料が取られてしまいます。そのため、運用を失敗すると赤字だらけになってしまう可能性があります。

そして確定拠出年金はあくまで公的年金制度に位置づけられた年金制度なので、原則60歳まで引き落としができません。そのため、好きな時に引き出しができないので流動性がありません。

これらのデメリットを理解した上で利用しなくてはなりませんので、加入時には将来のこともよく考えてからかけましょう。

節税対決

先程もメリットとして取り上げましたが、さらに詳しく見ていきましょう。

×LOSE NISA
非課税枠は株や投資信託の配当金や売買益が対象になります。利用できるのは口座開設のできる2023年までの10年間、そのうち5年間が非課税となります。2023年に口座開設した場合は2027年まで利用が可能です。

投資できる総額は最大600万円までです。ただし、年間120万円×5年間で600万円となります。また、ジュニアNISAの場合は年間80万円となります。

2015年までは100万円の投資までとなっていましたが、非課税枠が120万円までと増えたため、以前より優遇されています。

今後も非課税枠が増えることもあるかもしれませんが、すでに非課税枠として用意されているので利用しない手はないですね。

◯WIN 確定拠出年金
確定拠出年金の節税は大きく分けて3つです。

まず1点目はNISAと同様、運用益が非課税になることです。通常20.315%の税金がかかりますが、その部分は非課税で節税ができます。増えた分はしっかり受け取れるというのがポイントですね。

そして2点目は年金受け取り時には退職所得控除が受けられることです。老齢一時金として受け取れば退職所得として退職所得控除を受けることができるので、受け取るときにも節税ができます。また、分割で受け取れば公的年金との合算で公的年金等控除の対象となります。いずれにしても控除の対象になるので嬉しいですね。

最後に3点目は確定拠出年金への掛金も全額所得控除されます。生命保険料控除を例にすると、かけた金額の一部に対して所得控除がなされますよね。しかし、確定拠出年金は掛け金の全額ということで、大きなメリットがあります。所得税や住民税が安くなるので、節税効果は抜群です。

以上のことから、税金面では確定拠出年金の勝利です!

結局どっちがいいのか?

対決項目 NISA 確定拠出年金
概要
メリット ×
デメリット ×
節税 ×
合計ポイント WIN:1
LOSE:2
DRAW:1
WIN:2
LOSE:1
DRAW:1
総合結果 ×LOSE ◯WIN

比較したところ、この2つは似ているようで似ていない制度なので、優先事項によっておすすめするものが変わります。総合的にみて確定拠出年金の勝利となりました。

確定拠出年金は60歳になってからの将来の受け取りについて考える制度なので、長い目で運用していかなくてはなりません。さらに何十年も利用するので、安易な買い方が絶対にできない制度です。

それに比べると、NISAは5年間という短いスパンで金銭のことを考えることのできる制度ですし、運用初心者の方には利用しやすい制度です。さらに国や政府もぜひ利用して欲しいということで、どんどん活用しやすい制度に変わりつつあります。

確定拠出年金も同様で推進制度として使いやすい制度に変わりつつありますが、制度そのものが将来的すぎるのでまだまだ大幅に変わる可能性があります。

例えば節税面などもメリットはたくさんありますが、将来それが本当にメリットのまま残っているのかわかりません。それくらい確定拠出年金は「将来の話」になってしまっているのです。今後さらに大きく変わる可能性もあります。さらに良くなってから利用するというのもひとつの手ではないでしょうか。

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