簿記とファイナンシャルプランナー資格取得するならどっちがいい

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ビジネス 資格

これから資格を取るとしたら、簿記とファイナンシャルプランナーとどちらが役に立つでしょうか。

比較対決でご紹介します。簿記はどんな職種でも経理事務などで歓迎されます。一方ファイナンシャルプランナーは銀行や保険会社など、金融系の会社で働く場合に有利です。

それぞれの資格の取り方、今後の役立ち方を徹底比較。自分の働きたい会社で役立つ知識を身に付けられるよう、きちんと考えて資格を取得しましょう。

受験資格が得やすいのはどっち?

◯WIN 簿記
日商簿記検定には4級~1級までのレベルがあります。年間の受験者数が延べ約45万人と言われる日商簿記検定は、どの級においても受験資格に条件がない為、高校生や大学生・社会人・主婦の方など、幅広く受験されています。

×LOSE ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーには、国家資格であるファイナンシャル・プランニング(FP)3級~1級までのレベルがあります。3級の場合は受験資格に条件はなく、初心者でも受験する事が出来ます。

しかし2級を取る為には、「3級の資格を持っている事」、「ファイナンシャルプランナーとしての実務経験が2年以上ある事」、更に「厚生労働省認定の金融渉外技能審査3級に合格している事」、「民間資格であるアフィリエイテッド・ファイナンシャルプランナー(AFC)の認定講座を修了している事」といった条件が揃っていないと受験する事は出来ません。

また1級を取る為には、「金融渉外技能審査2級に合格している事」、「2級取得後からファイナンシャルプランナーとして1年以上の実務経験がある事」、更に「ファイナンシャルプランナーとしての実務経験が5年以上ある事」、「サーティファイド・ファイナンシャルプランナー(CPF)の合格者もしくは認定者」と言った条件を満たしていないと受験する事が出来ない為、受験資格を得るだけでも高いハードルがあると言えるでしょう。

(注:また国家資格とは別の民間資格であるAFPやCPFについては、2年おきに資格の更新がある為、試験をその都度受けないと資格の維持も出来ません。)

合格率が高いのはどっち?

◯WIN ファイナンシャルプランナー
国家資格であるFP3級の合格率はおおむね70%前後の高さで推移しています。2級の場合は20%~40%前後、1級になると10%前後となります。学科の出題形式はマークシート方式により60点満点で36点以上、実技は100点満点で60点以上と6割以上の得点率で合格となります。

国家資格の中では比較的高い合格率となりますが、特に2級からは受験資格にも条件があり、独学だけでは難しいでしょう。覚える範囲もかなりの広範囲となる為、実際に受験した方の意見を確認すると、数字上よりは難易度は高めと言えるかも知れません。

×LOSE 簿記
日商簿記検定の3級の合格率は30%~40%前後で推移しています。2級の場合は20%~40%、1級では10%前後となります。日商簿記の検定試験は、2級と3級の場合100点満点で70点以上と7割以上の得点率で合格となりますが、いづれも記述式となり、特に2級からは学習範囲・出題難易度共にハードルが高くなる為、3級と比較するとかなり難しくなると言えます。

更に1級の場合は科目数も4つになり、(各科目25点で合計100点満点)合計70点以上で合格と言う点では変わりませんが、4科目のうち10点に満たない科目が1科目でもある場合は「足きり制度」の対象となり、合計で70点を超えていても不合格となってしまう為、非常に難易度は高くなると言えます。

独学でも資格を得やすいのはどっち?

◯WIN 簿記
日商簿記検定では、受験資格に条件もなく幅広い層から人気の資格といえます。その分一般の書籍においても、様々な問題集や参考書が沢山出ている為、独学でも勉強しやすいと言えるでしょう。但し1級においてはかなりの難易度となる為、効率的に考えるならばスクールや通信教育等利用するのがよいかも知れません。

×LOSE ファイナンシャルプランナー
国家資格と民間資格とがあるファイナンシャルプランナーの資格では、受験資格に様々な条件が課せられる為、独学では難しいと言えます。特に3級を除く2級からは、実務の経験等も必要とされる為、ある程度専門の機関を利用しながら取得を目指すのが効率的と言えるでしょう。

収入アップにつながる資格はどっち?

◯WIN ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーの資格を取得した場合、企業で活躍する「企業系FP」と、独立・開業して活躍する「独立系FP」とで、キャリアの活かし方も変わってくると言えます。

企業系FPとしてビジネスと直結して考えた場合は、主に銀行・保険・証券などの金融機関、住宅メーカー・物件仲介業などの不動産業界で必要とされる為、手当の優遇や仕事の幅を広げて月給の底上げに繋がるなど、収入アップを期待できると言えるでしょう。

また形態は異なりますが、独立系FPとして活躍した場合でも、個人の資産運用・相続・贈与・介護や医療費・税制・住宅資金や教育資金運用・老後の生活設計など、人生におけるあらゆる「暮らしとお金」に関するサポートをする事が出来る為、キャリアアップをはかり収入アップに繋がると言えるでしょう。

×LOSE 簿記
簿記の資格を取得した場合、それが直接収入アップに繋がるというのは考えにくいと言えるでしょう。簿記の場合は就職や転職等の視点から見た場合、限られた業種に好まれると言うよりは、むしろどの企業からも全般的にあると歓迎される資格と言えます。

特に企業の経理部門では必須スキルとなり、就職活動をする上でも履歴書に記入して優位に使える資格となります。また営業マンや販売スタッフにおいてもその知識をしっかり身につけ、仕事に活かすことによって、確実に仕事の質を上げる事が出来、それが将来の収入アップに繋がると言えるのかも知れません。

更に1級の取得は公認会計士や税理士などの国家資格の登竜門と呼ばれ、更なる独立へのキャリアアップを目指せるなど、仕事の幅も大変広がってくると言えるでしょう。

他の資格とのダブル効果が期待されるのはどっち?

◯WIN ファイナンシャルプランナー
「FPと行政書士」「FPと社会保険労務士」「FPと宅地建物取引士」「FPと司法書士」「FPと中小企業診断士」「FPと税理士」「FPとマンション管理士」「FPと不動産鑑定士」「FPと外務員」「FPと賃金業務取扱主任者」と言ったように、資格と資格を組み合わせる事で、更に活躍の場が広がる部門が多くなります。特にお金の大半を取り扱うファイナンシャルプランナーの資格は、他の資格との相乗効果で業務の拡大・信頼度の充実・新たな顧客開拓など、確実にキャリアアップに繋がると言えます。

×LOSE 簿記
「簿記と公認会計士」「簿記と税理士」「簿記と中小企業診断士」「簿記とファイナンシャルプランナー」「簿記とBATIC(国際会計検定)」と言ったように、簿記も他の資格との組み合わせによって、その効果が広がると言えます。但し、幅広い分野で好まれる簿記は、直接業務に結びついているものではない為、ダブル資格の場合も相乗効果と言うよりは、更なるステップアップと言った考え方の方が適していると言えるでしょう。

結局どっちがいいのか?

対決項目 簿記 ファイナンシャルプランナー
受験資格 ×
合格率 ×
資格を得やすい ×
収入アップにつながる資格 ×
他の資格とのダブル効果が期待 ×
合計ポイント WIN:2
LOSE:3
DRAW:0
WIN:3
LOSE:2
DRAW:0
総合結果 ×LOSE ◯WIN

今回資格対決として、簿記では一般的な「日商簿記検定」、ファイナンシャルプランナーとしては国家資格である「FP」とを様々な角度から比較してみました。大学生・専門学校生・高校生など、ある程度専門分野を学べる環境の場合はどちらも受験しやすいと言えるかも知れませんが、社会人で取得を希望した場合は、条件がなく独学でも勉強しやすい日商簿記検定の方が、比較的取りやすいと言えます。

また特別な目的ではなく、一般的なスキルの向上や、実務全般において質の向上を図る目的ならば、やはり簿記の取得が望ましいでしょう。一方、就職・転職にあたって金融業界や不動産業界を希望していたり、専門分野を活かして活躍したいなど、明確な目的を持っている場合にはファイナンシャルプランナーの資格取得がお薦めです。

3級取得後、更に2級・1級と目指す場合には、実務等の経験なども必要になる事を考えて、ある程度計画的に進めていく事が目標達成への近道と言えるでしょう。このように、二つの資格は活かしていく場面で大きく違いがあります。

3級のレベルであれば、どちらもある程度の勉強で十分取得可能ですが、2級からのレベルになるとそれぞれ高度なスキルが必要となってくる為、計画を持って取り組むべきです。そしてどちらの資格が自分にとって必要な資格であるか、それによって今回の資格対決も変わってくるでしょう。従って、結果は「ファイナンシャルプランナー」の勝利となりました。

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