リフォームとリノベーションの住宅修繕工事を比較対決

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中古住宅を購入する場合、リフォームとリノベーションのどちらを行う方がいいかを比較対決しました。リフォームは壊れたところを修繕すること。

リノベーションは新築以上に性能やデザイン性を高めるために大規模な工事をすることです。

間取りを変更して、全く違う雰囲気の家にすることができますが、費用は高くなります。それぞれのメリットデメリットを確認し、どのような家に住みたいかを考えてみましょう。

住まいの性能がアップするのはどっち?

◯WIN リノベーション
新たな居住スタイルに変更が可能なリノベーションは、新築時よりも性能がアップすることが一般的です。

例えば、ライフスタイルに合った間取りに改修したり、水道管やガス、電気設備の変更を行ったりすることがリノベーションに当たります。

これらの改修工事は住まいを現代的な暮らしが可能な状態に蘇らせてくれるものです。性能アップを期待するのであれば、リノベーションをオススメします。

×LOSE リフォーム
リフォームは、新築の時と同等かそれ以下の性能になる工事のことを指します。

工事内容の例として、室内クロスの取替や外壁や屋根の塗装、システムキッチンやシステムバスの取り替えなどの小規模工事が挙げられます。

リフォームは性能的に劣ってきた場所を以前の状態に戻すことはできますが、新築時以上に性能を上げることはできません。

工事が簡単なのはどっち?

◯WIN リフォーム
リフォームの工事内容は小規模なものが主です。クロスの張替えは1日程度で可能ですし、外壁や屋根の塗装は約2週間、水周りのリフォーム1週間~3週間の工期が目安となっています。

工期が短いものが殆どでリノベーションに比べると簡単な工事になりますが、専門的な知識や職人の高い技術が必要とされています。

×LOSE リノベーション
小規模なリフォームに対し、大規模な改修工事が主なリノベーションは増築や耐震補強などを兼ねる場合もあります。

こういった工事は専門家である建築士に依頼する方が良いと言われています。それだけ専門知識や経験が必要な工事なので、リフォームに比べると工期も長く専門性が高く簡単に行える工事ではありません。

イメージチェンジできるのはどっち?

◯WIN リノベーション
リノベーションは間取り自体が大きく変わるので、部屋の雰囲気だけでなくライフスタイルにも大きな変化が起こります。

また、リノベーション前と後では本当に同じ家だったのかと錯覚してしまう人も多いようです。外観や間取りを大きく変えてイメージチェンジを図りたいのであれば、リノベーションが断然オススメです。

×LOSE リフォーム
リノベーションのように大きな変化は望めません。しかし、クロスやフローリングを取り替えるだけでも部屋の雰囲気を変えることは可能です。

リフォームはイメージを一新するというよりも原状回復の意味合いが強いので、大幅なイメージチェンジには向きません。

リーズナブルなのはどっち?

◯WIN リフォーム
クロスの張り替は約10万円、システムキッチンの入れ替えは30万円~100万円、外壁塗装は100万円前後、ベランダ関連の工事なら20万円程度と、部分的なリフォームなら100万円以内で工事が可能です。

居室数や導入する取り付け機器、依頼する業者によって値段が変わるので、事前に見積もりを依頼することをオススメします。

×LOSE リノベーション
リノベーションの費用は、施主自身のこだわりや耐震補強をするかしないかで大きく変わってきます。スケルトン状態にして工事を行う場合の相場は600万円~1,000万円といわれています。

最近はリノベーション人気が高まっており、マンションのリノベーションだと施工面積あたりの単価で計算する定額制リノベーションといったサービスも出てきています。この場合、1平方メートルあたり10万円~15万円が相場となっています。大規模な工事を行うのでリーズナブルにという訳にはいきません。

支援制度が充実しているのはどっち?

◯WIN リノベーション
・長期優良リフォーム補助金(最大250万円)
・地域型住宅グリーン化事業(最大100万円)
・ゼロエネ住宅補助金(125万円)
・住宅省エネ改修補助金(最大150万円)
・耐震改修、省エネ改修、同居対応改修(所得税減税)
・取得、増改築・改修等をした場合の住宅ローン減税
・耐震改修、省エネ改修をした場合の固定資産税減税

×LOSE リフォーム
・エネファーム設置補助(最大22万円/1台)
・バリアフリー改修の所得税減税、固定資産税減額

大規模な工事のリノベーションは公的支援が充実しています。今回ピックアップした支援制度以外にも、各市町村の住宅助成制度があります。

また、工事内容によってはリノベーションで紹介した支援をリフォームでも利用できることもあります。リフォームやリノベーション前に、設計事務所や工務店に対象制度について相談しましょう。

※今回掲載した支援制度は平成28年度のものです。

資産価値がアップするのはどっち?

◯WIN リノベーション
リノベーションは新築時よりも性能をアップさせる改修工事なので、必然的に住宅の付加価値はアップします。

付加価値がアップすれば住宅の資産価値もアップします。中古住宅を購入し、リノベーションで付加価値を上げ住宅を販売する業者もいるほど、リノベーションの資産価値アップは期待できます。

住宅の性能を上げて快適に暮らす目的だけでなく、資産価値を上げて中古住宅を売却しやすくする目的もリノベーションにはあるということです。

×LOSE リフォーム
リフォームは原状回復の意味合いが強い工事なので、新築時以上の性能は期待できません。

よくて新築時同等の性能に戻る程度なので住宅の資産価値が上がることはなく、むしろリフォームを行っても資産価値が下がることの方が多いのが現状です。

結局どっちがいいのか?

対決項目 リフォーム リノベーション
住まいの性能がアップ ×
工事が簡単 ×
イメージチェンジ ×
リーズナブル ×
支援制度が充実 ×
資産価値がアップ ×
合計ポイント WIN:2
LOSE:4
DRAW:0
WIN:4
LOSE:2
DRAW:0
総合結果 ×LOSE ◯WIN

実は、リフォームとリノベーションの違いや言葉の使い分けについては曖昧に解釈されており、インターネット上でも明確に使い分けがされている訳ではありません。

今回はそんなリフォームとリノベーションを比較することで、違いについても理解して頂ければと思います。どちらも既存の住宅を改修するという点では同じですが、工事の規模は大きく変わってきます。

劣化してきた部分を改修したい、機器を取り替えたいなどピンポイントの工事を希望するのであればリフォームがオススメです。リフォームは工期も短く費用も安価なので、比較的依頼しやすい工事です。家に居ながら工事をしてもらうことだって可能です。

一方のリノベーションは大掛かりな工事になるので工期も長く費用負担も大きくなります。しかし、公的支援が充実しており資産価値がアップする点で費用対効果の高い改修と言えるかもしれません。

また、新築住宅より安く購入できる・既存住宅より性能の高い住宅を手に入れることができる・注文住宅より安く自分好みの住宅にできる、というメリットがあります。

そう考えると、気になる箇所だけリフォームをするならいっその事、リノベーションでより性能が高く現代的な暮らしが可能な住まいに変える方がいいのかもしれません。

以上のことから今回の対決はリノベーションに軍配をあげたいと思います。

但し、リフォームに比べると費用は桁違いですし、専門性の高い建築士や設計事務所などに相談して納得した上でリノベーションを行うことをオススメします!

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