シングルマザーとシングルファザーの暮らしを比較対決

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子供に母親か父親のどちらか片方しかいない家庭を母子家庭、父子家庭といいます。そしてその親のことをシングルマザー、シングルファザーと呼んでいます。

これまではシングルマザーだけが手当や援助が多くありましたが、最近はシングルファザーも同じように遺族基礎年金などが貰えるようになっています。

しかしまだ差があるところもありますので、シングルマザーとシングルファザーを比較対決しました。ぜひ参考にしてください。

どちらの方が多い?割合対決

◯WIN シングルマザー
2010年の調査では、日本国内のシングルマザーの総数は108万2千人です。シングルマザーはシングルファザーに比べると数が多いといえます。年齢層は35歳~39歳の層が多く、次いで40歳~44歳です。

シングルマザーの年齢は相対的に低いと言えます。総数も多く、中でも若い年齢層が多いことからシングルマザーたちによるサークルなどの活動も活発です。同じ境遇の人どうしで集まって悩みを打ち明けることができる場があるのは、数の多いシングルマザーのメリットかもしれません。

×LOSE シングルファザー
2010年の調査によると、シングルファザーの総数は20万4千人という結果が出ています。シングルファザーの数はシングルマザーの約5分の1と圧倒的に少ないです。これは、離婚時に子どもを引き取るのは母親が多いという結果の表れだと言えます。

日本は母親が親権を持つことが多く、シングルファザーの数は横ばいで推移しています。ちなみにシングルファザーが多い年齢層は、40歳~44歳、次いで45歳~49歳と比較的年齢層が高めです。

世帯員の構成対決

◯WIN シングルファザー
2010年の国勢調査によると、父子だけの世帯が43.4%なのに対し父子以外の世帯員と共に暮らしている世帯は56.6%と、核家族以外の世帯が多い結果となっています。

シングルファザーは子ども以外の家族(シングルファザーの両親など)と同居している割合が多いことから、家族や親族からのフォローが手厚い生活環境にいる人が多いと言えます。これは一人で子どもを育てている人にとってはとても有難い環境ですよね。

×LOSE シングルマザー
2010年の国勢調査によると、母子だけの世帯が69.9%と半数以上を占めています。すなわち、シングルマザーは母子以外の親族とは同居をせずに母親一人の力で生活を営んでいるということです。

中には実家近くに住んでいる人や、近くに親族が住んでいる場合もあります。ですが、シングルファザーのように同居人が育児や家事をフォローしてくれる訳ではないので、シングルマザーの負担は想像以上に大きいのではないでしょうか。

どちらの方が手厚い?公的支援対決

◯WIN シングルマザー
・児童扶養手当(遺族年金を受けられる場合は手当を受けられません)
・遺族基礎年金と遺族厚生年金(夫と死別した場合)
・ひとり親家庭の医療費助成制度
・生活保護の母子加算
・寡婦控除(27万円)または特別寡婦控除(35万円)
・保育所の優先入所、保育料減免

×LOSE シングルファザー
・児童扶養手当(遺族年金を受けられる場合は手当を受けられません)
・遺族基礎年金と遺族厚生年金(妻と死別した場合)
※遺族厚生年金は、55歳以上の夫が60歳になったときに支給されます。妻は年齢に関係なく支給されるので、シングルファザーに対する支給要件は厳しいと言えますね。
・ひとり親家庭の医療費助成制度
・生活保護の母子加算
※母子加算という名称なので父子家庭は加算されないと思われがちですが、父子家庭でも支給されます。
・寡夫控除(27万円)
・保育所の優先入所、保育料減免

今回は代表的な公的支援を取り上げてみました。2016年4月現在、シングルマザーでもシングルファザーでも公的支援を受けられますが、以前は父子家庭の方が経済的に恵まれているということから、父子家庭には児童扶養手当や遺族基礎年金が支給されていませんでした。

現在でも遺族厚生年金に関しては、シングルファザーの支給要件が厳しいままです。まだまだシングルファザーに対する公的支援の不公平感は強く、今後シングルファザーに対する支援の見直しが行われることが望まれます。

大変さを理解されやすいのはどっち?

◯WIN シングルマザー
シングルマザーはシングルファザーに比べて数が多いです。その為、友人や職場にシングルマザーがいるという人は多いのではないでしょうか。

シングルマザーを身近で見ていると、その大変さがひしひしと伝わってきます。そういった点で、シングルマザーは大変さを理解されやすいと言えるでしょう。

×LOSE シングルファザー
女性に比べて男性は収入が多いから、シングルファザーも収入に関しては安定していると思われがちです。しかし、平成23年度全国母子世帯等調査結果報告によるとシングルファザーの平均年間収入は380万と、国税庁が発表している男性の平均年収514万円よりも遥かに低い収入であることが分かります。

シングルマザーに対する転職や就職支援はありますが、シングルファザーを対象にした就職支援は見受けられず、仕事と育児の両立が難しい場合は退職を余儀なくされ、その後生活保護に頼るシングルファザーも増えてきています。

また、今まで家事や育児を経験したことがない人がシングルファザーになっていることも多く、想像以上の負担が掛かっているのですが実情を吐露できる場も少なく大変さが理解されにくいです。

再婚しやすいのはどっち?

◯WIN シングルマザー
平成25年の厚生労働省の「人口動態統計」によると、再婚のカップルは17万組、うち夫再婚・妻初婚が6万5000組、夫妻ともに再婚が6万組、夫初婚・妻再婚が4万5000組となっています。

この統計から分かるのは夫の再婚数の方が多いということです。但し、この数字は子持ちかどうかを考慮した数字ではなく、シングルマザーの割合を参考にするとシングルマザーの再婚数が上だということが分かります。

ただ、男性は初婚女性や再婚でも子どもがいない女性を求め、年齢も若い女性を望む傾向にあります。よってシングルマザーでも年齢層によっては再婚しやすいとは言い難いです。

×LOSE シングルファザー
シングルファザーは数が少なく世間に理解されていない部分が多いです。また、離婚歴がある上、前妻との間の子どもを育てなくてはならないので未婚女性には敬遠されがちです。

同じシングルマザーとならお互い理解し合えるのでは?と思いますが、子連れ同士の再婚もまた難しいと言われています。再婚を望むシングルファザーは増えていますが、再婚率はなかなか上がらないのが現状です。

収入が安定しているのはどっち?

◯WIN シングルファザー
収入の安定性はシングルファザーの方があると言えます。シングルファザーは定職に就く人が多く、シングルマザーのように出産・子育てでキャリアにブランクが開くことが少なく、順調にキャリアを積んでいる人も多いです。

但し、子どもの年齢によっては仕事を犠牲にせざるを得なくなり、収入が激減することもあります。しかし、シングルファザーは父子以外の世帯員と同居している場合が多く、平成22年の父子世帯の年間収入状況では世帯の平均年収は455万円と、そこまで不安な年収ではありません。

×LOSE シングルマザー
シングルマザーになる前から安定した職に就いていると、シングルマザーになってからも収入は比較的安定傾向にあるようです。

しかし、専業主婦からシングルマザーになった場合は職を事前に見つけておかないと、シングルマザーというだけで就職が難しくなかなか収入が安定しません。平成23年度全国母子世帯等調査結果報告に記載されているシングルマザーの平均年収は、223万円とシングルマザーの収入はあまり安定しているとは言えない状態です。

結局どっちがいいのか?

対決項目 シングルマザー シングルファザー
割合 ×
世帯員の構成 ×
公的支援 ×
大変さを理解されやすい ×
再婚しやすい ×
収入が安定 ×
合計ポイント WIN:4
LOSE:2
DRAW:0
WIN:2
LOSE:4
DRAW:0
総合結果 ◯WIN ×LOSE

今や3組に1組が離婚をしており、日本の離婚率は増加傾向にあります。その中でも子どもがいるカップルは、どちらかが子供を引き取って養育を行わなくてはいけません。今回はそんなシングルマザーとシングルファザーについて比較してみました。

まず言えるのは、シングルマザーもシングルファザーもどちらも想像以上に大変だということです。収入面や周りから理解されにくい状況、公的支援があっても厳しい生活環境、再婚問題など、シビアな現実がそこにはあります。

これだけシングルマザーやシングルファザーが置かれている現状が大変な中、どちらの方がいいのか軍配を上げるのは大変難しい判断です。総合的にみていえばシングルマザーの方が世間から理解をされているようです。

人口割合も多く男性に比べると公的支援も充実しているシングルマザーの方が、まだ周りからの認知度も高く理解されやすいのですが、収入面においては大変厳しく最貧困層の割合が多いです。

一方のシングルファザーは、社会的認知度が低く周りから理解されにくい部分が大きいです。しかし、収入面は比較的安定しており、協力してくれる家族と同居している割合も高いので心強さは大きいと言えます。

以上のことからシングルマザー・シングルファザー関係なく、離婚をする前に周りからの支援や理解の有無、仕事や収入面についてしっかり考えておくことが大切だと言えるのではないでしょうか。親の離婚で子どもが犠牲にならないように、子どものことを第一優先に考えてあげて欲しいと思います。

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